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社長所感ブログ
President's Impression

2/5(月)社長所感

2018.02.09 UP

2011年の6月決算はリーマンショックの影響もあり、大幅な赤字決算を余儀なくされる見込みでした。そんな状況の中で3月11日東日本大震災が発生し、タカヤは192戸の仮設住宅を受注し、約半分を6月までに竣工させ、なんとか赤字決算を回避することができました。

民事再生申立て以降に「原点に帰ろう」「お客様と直接触れ合う事業をやりたい」と思い、創業事業の木造住宅を再開しました。業績的には厳しいものがありましたが、木造住宅の施工経験、技術があることで仮設住宅への参入が容易にできました。創業事業に救われ、創業者に守られた年になりました。

仮設住宅はプレハブ住宅中心に施工されていましたが、タカヤは在来工法での提案を行い、採用されました。地元業者が約90社申込み、採用されたのは約1/4の20数社。参入のきっかけは、千金堂加盟店が、宮城県で共同出資で仮設住宅事業に参入しようという打合せがあった際、住友林業が仮設住宅を在来工法で施工しているという情報を得ました。ならばタカヤでも在来工法で充分に勝負できると考え応募し、192戸を受注しました。幸いなことに県当局は当社に土木部門があることで、造成工事が付帯した案件の割り当てを受け、そのことで当社は工期と配棟プランを自身でコントロールし、有利な条件で施工ができました。主要資材は受注が決定する前に見切り発車で先行発注していたので、安定した施工が可能になりました。国内では不足していたコンパネは中国から、断熱材は韓国からの輸入でしのぎました。断熱材は200mmのものしか手配できずに割高になりましたが、のちにタカヤの仮設住宅は暖かいと評判になり、新築住宅受注につながったのではないかと思います。

翌年、ファクトリア第1弾の株式会社ショウエイ本社工場・事務所が完成。これは川崎市の厳しい環境基準をクリア、CASBEE川崎のSランクを取得した、東北のゼネコン初の快挙でした。ショウエイは震災で新幹線が不通の中で細屋専務、砂崎さんが夜行バスで何度も打合せに行き、まとめあげた案件です。そしてファクトリア第2弾の理研食品株式会社大船渡工場を着工。理研食品はもともと大手ゼネコンが全ての工事を行っていて、しかも株主でもあるという極めて不利な状況の中で、提案競争を勝ち抜き受注となりました。大手ゼネコンの概算は実施図面での本積算との数量差は請求するという条件をつけていますが、タカヤの概算は本積算との数量差を吸収すること、そして、仮に図面に記載されていなくても、常識的に建物が機能するために必要なものは含んでいることが前提です。当然リスクはありますが、お客様にとっては投資金額を確定できるので安心できます。GOOD DESIGN 賞を受賞し、ソリューション、コンサルティング的な部分が注目されていますが、ファクトリアの強さの根幹は概算見積りの精度にあります。実施図面との誤差が少ないため概算で勝負をかけることができます。

6年後の昨年12月決算は売上で約4倍、営業利益で23倍になりました。

しかし達成感に浸っている余裕などありません。今年の受注は苦戦が予想されます。総力をあげて受注活動に邁進しましょう。

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