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社長所感ブログ
President's Impression

12/11(月)社長所感

2017.12.11 UP

ESG投資という言葉があります。世界の機関投資家が売上げや利益といった財務の分析だけではなく環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Government)の3分野への取り組みを踏まえて投資先を選定する手法をESG投資といいます。

ESG投資は企業の社会的責任CSR(Corporate Social Responsibility)に重点を置く社会的責任投資SRI(Socially Responsible Investment)という考え方が源流にあります。

2006年、国連は「責任投資原則」というルールを提唱し、機関投資家にESGの視点を取り込んだ投資を求めました。今では1,700以上の機関投資家が署名しています。日本では年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2015年に署名しています。

ESG投資の主な評価項目は環境では地球温暖化対応、生物多様性の保護、水資源確保など。社会では地域社会貢献、女性活躍推進、労働環境改善など。企業統治では法令遵守、情報開示、株主権利の確保などです。

タカヤは2002年の民事再生申立てから弁済終了の10年間は会社再生が事業目的の時代でした。それ以外は考える余裕もなくひたすら再生に向けて走り続けました。弁済終了後、少しずつ社員の資産形成や所得面での改善、福利厚生にも目を向けることができるようになってきています。CSRも行ってはいますが、自己資本比率も徐々に高くなってきている今、タカヤの社会的責任をきちんと明文化して経営の基本理念の中に位置付けしなければならないと考えます。

CSRを考えるうえでお手本になるのがパタゴニアです。パタゴニアのミッション・ステートメントは「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。」

創業者のイヴォン・シュイナードの「LET MY PEOPLE GO SURFING 社員をサーフィンに行かせよう」にパタゴニア経営のすべてが書いてあります。

登山の仲間とクライミング・ギアを作る会社シュナイダー・イクイップメントを創業。しかし放浪癖のあるクライミング仲間はクライミングに出かけられるお金が貯まると、みな辞めてしまう。会社は大家族のような雰囲気であるだけでなく、社員の多くにとって実際に家族となっていました。いつも友達を雇い、友達の友達を雇い、その親戚を雇ってきたからです。そのパタゴニアが1991年7月、仕事の減少で全従業員の20%、120名を解雇します。シュイナードは「我が社の歴史で最低・最悪の日だ」と語っています。

シュイナードは幹部10人をアルゼンチンに連れて行き、本物のパタゴニアを、風の吹きすさぶ山々を歩き回りました。そして、荒野を歩きながら、なぜビジネスをしているのか、パタゴニアをどういう会社にしたいのかを検討しました。無軌道な成長により、それまで会社に成長をもたらしてくれた価値観が危うくなっていると感じ、帰国後初めて取締役会を招集し「我らが価値」というミッション・ステートメントを掲げました。

一部紹介しますが「当社における意思決定は、すべて、環境危機という文脈でおこなう。」CSRを考える上で示唆に富んだ、参考にすべきことがたくさんあります。

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