TAKAYA

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2023.12.09 お知らせ

令和5年度優良県営建設工事表彰式 タカヤ3現場受賞

12/9(火) 岩手教育会館にて、令和5年度優良県営建設工事表彰式が行われました。タカヤは3件の公共土木工事で受賞となりました。

 

この表彰制度は、建設業の健全な発展とその施工技術の向上に資することを目的として、昭和57年度から実施しているもので、本年度で42回目となります。

 

岩手県発注の工事のうち令和4年度中に完成した請負額1,000万円(税込)以上で、工事成績評点85点以上の県営建設工事全体で498件の工事が該当。

その中で総合的に工事成績が良好で他の模範となる県営建設工事ということでタカヤの次の3現場を選定いただきました。

 

一般国道106号中の橋橋梁補修工事

一般県道八幡平公園線北ノ又山地区道路災害復旧(元年災1号)工事

島の越漁港海岸災害復旧(23災県第617号防潮堤その3)工事

(順不同)

 

<一般国道106号中の橋橋梁補修工事>

この工事は、老朽化した橋梁の補修工事です。

現場は、盛岡バスセンターや盛岡市役所などの主要施設が集結している交通量が非常に多い中心街で、渋滞などの原因となる交通規制を伴う工事となりました。ご迷惑をかけないようあらゆる面での準備を重ね、14日間という短期間で交通規制に関する工事を終了させました。

多くの人々が行き交う中の橋だからこそ、周囲の景観を崩さない配慮をした現場づくりにも心がけました。その一環としてすっきりとした外観のクイックデッキ(クイックパネライト付き)という次世代の吊足場を採用しました。採光性、防音性能を備えたクイックパネライトの見た目の良さだけでなく、チェーンスパン2.5m、台車が使える段差のない吊り足場が働きやすい安心感のある作業空間を実現しました。新しい技術を取り入れることでより快適で安全に作業を進めることができました。このような創意工夫を今後の現場でも活用していきます。

 

クイックデッキ(クイックパネライト付)

 

<一般県道八幡平公園線北ノ又山地区道路災害復旧(元年災1号)工事>

この工事は、地すべりを起因とする災害復旧工事です。

現場は、十和田八幡平国立公園内の松川温泉から八幡平の樹海を抜けて八幡平頂上を結ぶ観光路線であり、路線自体が「雪の回廊」と呼ばれる観光資源となっているため、多くの歩行者が通行します。落石防護柵の完備などの安全対策はもちろんのこと、夜間通行規制の告知看板の設置、観光施設などへの施工に伴う規制などの説明を丁寧に行うよう心がけました。通行する方々が少しでも通りやすいよう草刈りや道路清掃も積極的に行いました。

日本でも有数の火山地帯での工事となり度重なる重要変更協議が行われました。よって工事の一時中止や5ヶ月間の冬期通行止めなどにより工事が長期化するなか、無事故無災害で完成することができました。

また、泥水流出防止の措置や、コンクリート誘導材の採用により廃棄物排出量並びにCO2排出量の削減を実現など、環境への配慮の施策に努めました。

 

 

<島の越漁港海岸災害復旧(23災県第617号防潮堤その3)工事>

この工事は、東日本大震災の災害復旧工事です。

現場は、津波で崩壊した岩手県宮古市島の越漁港の護岸復旧工事を複数の事業者で工区を分担した事業となりました。ほかの事業者の施工の進捗との協調を丁寧に行いながら工事を進めました。また、当初の計画では予想できなかった現場の状況が、着工してみて判明するなどの課題に直面しました。発注者との重要変更に関する協議に伴う追加調査や新規の提案協議などを重ねて活路を見出してゆきました。足掛け5年半という長期の工事となりましたが、無事故無災害で完成できたことがこの上のない事と受け止めております。

 

 

今回の3現場での受賞は、日々の創意工夫に対しての評価と受け止め大きな励みになりました。これに甘んずること無く、これからも様々な状況に応じた工夫と選択で、品質の高い公共工事を目指し、お客様と社会のお役に立てるよう努めてまいります。